授乳中に赤ちゃんが泣いたり、ぐずったりする理由のひとつに、「空気を飲んでしまう」という現象があります。この空気が赤ちゃんのお腹に溜まると、ゲップやおならの原因になるだけでなく、不快感を引き起こすこともあります。この記事では、赤ちゃんが授乳中に空気を飲む原因や、親としてできる対策を解説します。
なぜ授乳中に赤ちゃんは空気を飲むの?
赤ちゃんが授乳中に空気を飲むのは、主に以下の理由が考えられます。
1.哺乳瓶や乳首の形状
哺乳瓶の乳首や母乳の飲み方によって、赤ちゃんが空気を飲み込みやすくなる場合があります。特に乳首と赤ちゃんの口がしっかりフィットしていないと、隙間から空気が入ることがあります。
2.吸う力が未熟
新生児や月齢が低い赤ちゃんは、まだ授乳の際の吸い方が未熟です。そのため、母乳やミルクと一緒に空気を吸い込んでしまうことがあります。
3.急いで飲む
お腹が空きすぎていると、赤ちゃんが急いで飲もうとしてゴクゴクと空気まで飲み込んでしまうことがあります。
4.授乳の姿勢が不適切
赤ちゃんの頭の位置が適切でないと、口元に空気が入りやすくなります。授乳の姿勢は意外と重要なポイントです。
空気を飲むとどうなるの?
赤ちゃんが空気を飲むと、以下のような症状が現れることがあります。
1.ゲップが出る
飲んだ空気が胃に溜まり、ゲップとして出る場合があります。
2.お腹にガスが溜まる
空気が腸にまで到達すると、お腹にガスが溜まり、不快感を引き起こします。これが原因で泣き続けたり、落ち着かなくなることもあります。
3.吐き戻しの原因になる
胃の中に空気が溜まると、ミルクや母乳を吐き戻してしまうことがあります。
授乳中に空気を飲ませないための対策
赤ちゃんが授乳中に空気を飲むのを防ぐための具体的な方法を助産師さんから説明を受けたのでご紹介します。
1.正しい授乳姿勢を取る
授乳中は、赤ちゃんの頭が体よりも少し高い位置になるようにしましょう。母乳でも哺乳瓶でも、赤ちゃんの口が乳首や哺乳瓶にしっかり密着するようにすることがポイントです。
2.哺乳瓶の選び方に気を付ける
哺乳瓶を使う場合、空気が入りにくい設計のものを選ぶと良いでしょう。特に「エアベント機能」がついている哺乳瓶は、空気の混入を防ぐのに効果的です。
エアベント機能
赤ちゃんがミルクを飲む際に哺乳瓶の中の空気圧を調整する仕組みのこと
3.授乳のスピードを調整する
赤ちゃんが急いで飲み過ぎないように、一度途中で休憩を挟むのも有効です。また、母乳の出が良すぎる場合は、最初に少し搾乳してから授乳することで、飲みやすくなる場合があります。
4.授乳後にゲップをさせる
授乳後に空気を抜くため、赤ちゃんを縦抱きにして背中を優しくトントンと叩いてゲップをさせてあげましょう。ゲップが出なくても、5分程度縦抱きにしておくだけで空気が抜けやすくなります。
5.母乳の分泌量を調整する
母乳育児の場合、母乳が勢いよく出すぎると空気を飲む原因になることがあります。搾乳や授乳パッドを利用して調整するのがおすすめです。
授乳後のケア:赤ちゃんのガス抜き方法
赤ちゃんがお腹に溜まった空気で苦しそうにしている場合、以下のケアを試してみてください。
1.背中をトントンしてゲップを促す
縦抱きや肩に赤ちゃんを乗せる姿勢で、優しく背中を叩きます。短めだとマーライオン現象になるかもです。

お父さん背中は強めに叩かないとげっぷがでませんよ!
2.お腹をマッサージする
赤ちゃんの腹部を「の」の字を描くように、優しくマッサージしてあげます。これにより腸内のガスが動きやすくなります。勢いでう〇ちをすることもありますのでおむつ替え必須かもしれません。
3.赤ちゃんの足を動かす
仰向けに寝かせた赤ちゃんの足を、自転車を漕ぐような動きでゆっくりと動かします。これも腸内ガスの排出を促します。
我が家の体験談:初めてのゲップに奮闘した日々
生後1週間の我が子は、授乳のたびに空気を飲んでしまうことが多く、ゲップがなかなか出ずにぐずることがよくありました。最初は「どうすればいいの?」と戸惑うばかりでしたが、以下のことを実践するようになってから改善が見られました。
- ゲップが出るまで粘る
最初は3分ほどで諦めていましたが、10分ほど根気よく背中をトントンしていると、ある日「コポッ」という音とともに初めてのゲップが!それからは少し自信がつきました。でも夜中とか寝ぼけていると短めに終わってしまいゲップと共に飲んだものをかけられましたね
- ガス抜きマッサージで安心感
夜泣きがひどいとき、お腹のマッサージをするだけで泣き止むことが増えました。これは今でも毎晩の習慣になっています。
まとめ:赤ちゃんと一緒に成長する授乳の時間を楽しもう
授乳中に赤ちゃんが空気を飲むのは、誰もが経験することです。焦らず、少しずつケアの仕方を覚えていくことで、赤ちゃんの快適さを守ることができます。
「空気を飲ませないために工夫をする」「飲んでしまった後の対策を取る」という二本柱でケアを続けていけば、きっと授乳の時間がもっと楽しくなるはずです。
赤ちゃんと一緒に成長する時間を楽しみながら、少しずつできることを増やしていきましょう!
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